参蘇飲という処方について感じたこと
今日は東洋医学の話です。
参蘇飲(じんそいん)という処方があります。保険適応ですが、あまり使用されているところを見たことがなく、風邪博士を自称する(笑)自分でもどう使ったものか悩んでしまう処方です。
生薬から考えると胃腸虚弱に人参を配し、肺気上逆(つまり咳ですね)に半夏と前胡、これらによって生じた痰を処理するのが茯苓、枳実、そしてそれらによる気の流れの悪さを整えるのが蘇葉、木香ということ。
とある本に「胃薬つきの風邪薬」と書いてありましたが、案外奥が深い。。。
私の本日の結論ですが。胃腸虚弱者だけでなく、過労による免疫低下でのどの痛みがずっと続いている、というようなときにも使えそうな感触を持ちました。そういう方が増えていますから、使い方を今後研究する必要がありそうです。
2017年09月01日