新型コロナウイルス感染症の後遺症外来
新型コロナウイルス感染後、新型コロナウイルスは治癒した後数週間以上たっても体調が回復しない、倦怠感、疲労感が続くなどの症状に悩まされる事例があります。東京都内で診療を続ける当院へもそのような新型コロナウイルス後遺症と考えられる患者さんが受診くださいます。
中には会社、学校に行くこともままならないほどの症状、日常生活に支障をきたす状態に悩まされる方もいるほどです。
東京都ではとくに数度の感染拡大に伴って、このように後遺症にお悩みの患者さんも多いように感じています。また、病院に行っても異常なしと言われ解決策のない状態に陥っているケースを散見します。
当院では漢方薬を用いた治療が一定の効果を発揮すると考えています。現状新型コロナウイルスの後遺症はサイトカインストーム(過剰な免疫現象)が何等かの理由で収まっていないのだなと推測しています。
以下の症状でお悩みの場合、いつもと違う感じがする方はご相談ください。
- 倦怠感
- だるさ
- 疲労感
- 冷え、ほてり
- しびれ
- 筋肉痛
- 関節痛
- 喉の違和感
- 1か月以上続く咳、痰
- 頭痛
- 微熱
- 集中力の低下
- 1か月以上続く下痢や食欲不振
- 動悸息切れ
- めまい
- 耳鳴り
- 嗅覚障害
- 味覚障害
- 湿疹
- 不眠
■Bスポット治療(EAT)
上咽頭という鼻の奥、のどちんこの裏側に位置する場所に炎症が残っていると、のどの違和感などに悩まされることがあります。一見のどに炎症は認められないため、耳鼻咽喉科以外のクリニックにかかった場合異常なしと言われてしますケースがよくあります。
当院では、新型コロナウイルス後遺症を含む上咽頭炎による症状改善のためにBスポット治療(EAT)を実施しています。
Bスポット治療(EAT)は上咽頭に塩化亜鉛を直接塗布する治療法であるため痛みを伴いますが、何度か治療を継続すると、患部の炎症が収まるとともに痛みも少なくなります。
Bスポット治療をご希望の場合はお申し出ください。
Bスポット治療の注意点
- ファイバースコープで患部を確認し、医師が適応と判断した場合にのみ実施します
- Bスポット治療は継続して実施することをおすすめしています。
軽度の場合2~3回、重度の場合は10回程度Bスポット治療を行うことを推奨しています。 - 患部に薬を直接塗布するため痛みをともないます、また治療後数時間~半日程度は血の混じった痰がでることがありますが、時間とともに収まりますのでご安心ください。
■来院に関して
現在数多くのお問い合わせをいただいており、診療時間中の電話でのお問い合わせについてはその場でご返事させていただくのが難しい状況です。
そのため、新型コロナウィルス感染症の後遺症のご相談につきましては【お問い合わせフォーム】より症状をご記入いただきますようご協力お願い致します。
より多くの患者さんを診察したいと思う反面、しっかりと現状の症状をお伺いし適切な処置、処方を行うため予約制としていることをご了承ください。
お問い合わせ後、後日クリニック担当者よりメールにて受診についてご案内させていただきます。
■新型コロナウイルス後遺症に対して日常生活でできること
(※あくまでも院長が診察を行う上で感じていることを記載しています)
- 添加物の多い食品を避ける
- 小麦粉を使用した食品(パン・麺類・おかし)を避ける
- 免疫を上げる健康食品や飴類、ドリンク剤などを避ける
お薬を服用するだけでなく、神経を過敏にさせている原因物質を避けることも快方に向かう重要なポイントです。当院では処方と同時に生活習慣や食事習慣を指導することも同時に行うことを大切にしています。
■最後に
東京都の小さなクリニックである当院ではありますが、小さなクリニックだからこそ、新型コロナウイルス後遺症のような症状を訴える患者さんたちに出会う機会も多く、できることが沢山あると感じています。
いち早い感染拡大の終息を願うとともに、より多くの方が健やかに日常生活をおくることができるように尽力したいと考えています。
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2021年12月24日