中耳炎

◇料金目安

初診 約1200円 (2018年現在)
膿が出ている時にはさらに細菌培養検査をすることがあります。
再診 約600円 (2018年現在)

聴覚に関する検査をすることがありますので、その場合には約1000円の増額になります。
鼓膜切開や鼓膜ドレイン挿入を行なうと、それぞれ約2000円、約8000円の増額になります。

◇診療方針

中耳炎の診察は基本的に手術用顕微鏡で行います。
顕微鏡で観察して、急性(化膿性)なのか、滲出性なのかをまず確認します。

急性の場合には膿があれば吸引除去して、場合によっては耳の中を洗って菌を減らして、飲み薬の抗生物質や消炎鎮痛剤を使用するのが一般的です。鎮痛剤をお子さんに使用する場合にはあまり強いものを使わないように配慮しています。

膿を出す鼓膜切開はどうしてものときには行いますが、基本的には処置と投薬で対応するようにしています。切開するとその時にはすぐに治りますが、お子さんが次回から診察を怖がってしまうからです。

急性中耳炎が内耳にまで広がっていると判断した場合には、鼓膜切開、聴覚の検査を行うことがあり、薬の内容も中耳炎の薬と内耳炎の薬、両方を飲むことになるかもしれません。

滲出性中耳炎のときには、鼻汁をできるだけ減らすように処置を行い、中耳に溜まっている水が減っていく様子を、順をおって確認していきます。ときにティンパノメータという検査で鼓膜の動きを確認することがあります。

急性の場合と同様に鼓膜切開はできるだけ避けたい意向です。もしも長期間にわたって滲出液が全く減らないという場合には、鼓膜ドレインという管を鼓膜に入れることがあります。お子さんの場合には動いてしまうので、1日入院で麻酔をかけて鼓膜ドレインを挿入してくれる神尾記念病院に紹介することがあります。大人でこの処置が必要な方は、局所麻酔をしたうえで、当院で鼓膜ドレインを入れることが可能です。

風邪の途中で鼓膜に水泡が出来て痛みがでることがあります。これは状態により急性の対応、滲出性の対応、水泡の処理のみ、と場合により対応が異なります。その都度ご説明させていただきます。

場合により漢方処方を行なう場合がございます。こちらもその都度ご説明いたしますのでご安心下さい。

2018年06月28日