秋になり、RSウイルスがインフルエンザB型に隠れて大流行していましたが、やっと収束しました。
今流行の風邪は特徴のない普通感冒。でも会社の決算などの影響で、少し疲れた方が多いためか治りが案外悪いですね。
さらに自分で何とかしようと放置して、最終的に副鼻腔炎になってしまう人がすごく多いようです。
のどが痛くなったのですぐに来ましたという人も多く見受けますが、風邪を早く治すコツは、体表面の症状、例えば寒気、関節痛、だるいなどの症状が始まったときに手元の葛根湯などを温かくして飲む、ということです。のどが痛くなるのは、その次の段階に達しているということであり、風邪としては中盤戦です。体表面に風邪があるときに防ぎきれなかったのでのどが痛くなっているのです。
感覚を研ぎ澄ませて、寒気と関節痛の段階で、あれ?風邪だな、と感じられるようになりたいものです。
2018年10月26日
「扁桃腺が腫れました」と言って来られる人が結構いる。何で腫れたのが扁桃腺だと思うのだろうか?不思議なことにこの人たちは「喉が痛い」と言うわけではない。「扁桃腺」と明言する。この根拠は何なのか??
「扁桃腺が腫れた」と自分で思っている人たちの話を聞いていると、2通りのパターンがある。口の中を指して痛いと言う場合と、あごの下を指差して「この扁桃腺が痛い」という場合である。実際には咽頭炎やリンパ節炎であることが多い。
これだけ「扁桃腺」が一人歩きしているのも気味が悪い。昔から医師たちが喉の赤みをみて、(説明が面倒なのか?)何でも「扁桃腺が腫れている」と説明したのではないかと疑いたくなる。患者側も「扁桃腺だ」と言われると何となく合点がいくようなところがあるのではないだろうか?
実際には扁桃腺が腫れたと言っている人の喉を見ると、大抵は他の部分が赤かったり腫れているのである。私は扁桃腺が、何か喉の悪いものの象徴として一般に受け入れられているのではないかと思っている。だから患者さんも「扁桃炎だ」ということであれば仕方がないと思えるのであろう。
私は時間をかけて、扁桃炎、咽頭炎、副鼻腔炎、気管支炎とそれぞれを明確にわけで解説している。しかし十分な納得が得られているのか心配になる。何でも「これは扁桃腺炎だ」と言っている方が納得が得られるのではないだろうか?とも思う。正確な情報開示を目指している私としては、これはできないところだが。
2018年09月28日
連休の中日に山梨県立図書館で学会がありました。
行楽客で電車はごった返し、新宿から甲府まで立ちっぱなしの辛いスタートでした。
私は15時頃の発表で、鋭い質問にも上手に返答して無事に終了しました。
実はこの学会は私の書道展でもありました(笑)。
四名の演者の方のお名前を書かせていただき、それが壇上で使われたので思い出深い学会になりました。
2018年09月26日
久しぶりにブログを書いています。
学会前でドタバタしていますが、今回の発表は「自発性異常味覚」についてです。
この病気は、何も口に入れていないのに味がする病気です。
苦味のことが多いですが、酸味、甘味、それらの組み合わせなどもあります。
命に別条がないので患者さんも訴えられないことも多いかもしれません。
我慢してしまうこともあるようです。
でも慢性的になると食欲が落ちて痩せてしまったりするので、
これも治療の方法を確立する必要を感じています。
私は私なりにこれから研究していきたいと思っているところです。
来週の学会発表はその研究成果の第一弾といったところです。
2018年09月17日
この本は経営者なら是非とも読むべきだと感じました。
私は「どうしてこの人の考え方が広まらないのだろう?」と感じていることがありました。薄々「それは内包する美がないからかな」と思っていました。この本を読んで、やっぱりそうだったのか!と納得できました。
人は頭で考えて動いているようで、実は感性に動かされていることがとても多いように感じます。文学や哲学などの教養が現代社会に役立つのか?ということをいう若い人たちがいますが、その感性を磨くために必要なのだと私は思います。そういえば本当に賢いと尊敬したくなるような人たちはみんな文学、音楽、絵画などに親しんでいますよね。逆に表舞台から消えていく人たちはみな、この部分が足りないのかもしれません。
2018年06月27日
健康管理をする目的でウェアラブルデバイスを装着している人が増えている。健康志向であるのは良いのだが、果たしてこういうもので本当に健康になれるのだろうか?
私は詳細を知らないので断定的にはかけないが、通信機能を持った電気で動くものであることは間違いあるまい。携帯電話の小さいモノと考えれば間違いないかのではないか。携帯電話の害は語られて久しいが、圧倒的な便利さの前にあまり最近では声高に主張されることはなくなってきたと思う。しかしデバイスが高機能になるほど、体への負荷は増えていくのではないだろうか?
体で感じましょう。体は嫌な時、あなたに嫌だと知らせているはず。
そのサインを見落とすと、その状況に慣れて体はコリだけ残して何も言わなくなります。
最初の違和感、これに気づくことがとても重要です。
2018年06月27日
毎年のことですが、この季節に3回の学会出席が必要です。耳鼻科と抗加齢医学は専門医更新のために、東洋医学会は漢方専門医取得のためです。
抗加齢と東洋医学がともに大阪だったので、ホテルに泊まることになります。合計4泊でした。そこで困ったのは電気の問題でした。壁の中の配線がビジーなのか?ベッドに寝てみると体のコリがでてしまい、痛いくらいでした。
寝られずに困ったと思っていましたが、昔ブレーカーを落として寝られた経験があったので、今回はホテルのカードキーを抜いて寝てみたら寝られました。
電気自動車も増え、携帯デバイスを使う機会も増え、本当に困った状況ですが、これを何とも感じないことの方が危ないことだと私は思います。私が敏感すぎると思いますか?私も今まではそう思っていましたが、こうなってみると、体調がおかしくなる方が当たり前なのかな?と思います。
2018年06月20日
栄養的には肉は豊富なアミノ酸を含んでいるので、必要なものと考えています。栄養学的にも必須なもので、中には癌を治すためにも肉を食べましょうという論調もあります。
一方で、肉は健康を害するもの、という人もいますね。確かに肉を全く食べることなく健康の暮らしている人が少数いることも事実でしょう。でも全員が健康とはとても思えません。
明治時代の健康法の中にも、肉は食べるなということが記載されています。気功法でも肉は避ける方が良いモノとされているように感じます。
では何が真実なのでしょうか?
現時点の私の考えですが、肉で必要なものはアミノ酸だけ。あとは消化に悪い不要なもの、ということです。肉を煮込んでエキスだけ頂戴し、あとは捨てるのがよいのかもしれません。アサリとシジミではエキスだけ頂くということを以前からしています。同じような意味で肉もその方がよいのか?と現在自分の体をつかって研究中です。
2018年05月30日
風門というツボをご存知でしょうか?
背中の上の方に左右2つある、風邪の入り口。
悪寒がするのは、ここから寒邪が入った時です。
このツボを小さくしたり大きくしたりできるのです。
小さければ風邪をひきにくく、大きければすぐに風邪をひくことになります。
さて、では何が大きさ決める要因なのでしょう?
・・・
現状、私が知っているのは睡眠時間です。
たくさん寝ると閉じて、睡眠不足だと開いてしまう。
睡眠不足は風邪がひきやすくなるのですね。驚きました。
2018年05月10日
私はもう10年くらい気功をやっています。
この週末は笹塚本院の患者さんが対象ですが、健康増進を目的に気功を教えることになっています。
(いつかは新中野でもやりたいですね)
さて、その気功的な話。
筋肉の凝りができたとき、それを毎回すぐに除いていくことがとても重要です。ストレッチでも瞑想でもなんでも良いのですが、
とにかく我慢してはダメ。なぜなら、次の凝りがやってきたとき、その凝った痛い感じは歪んだまま隠されてしまうからです。
我慢が美徳の日本人ですけれど、こと凝りに関しては我慢はためになりません。毎日どんなに凝りを除いても取り切れない
くらい凝っている筋肉はあるものです。できるだけ時間を割いて修正していきましょう。
2018年04月19日