嗅覚セミナーに行ってきました

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味覚や嗅覚障害をもつ患者さんが増加しています。日ごろ困る症状ですし、五感をひとつでも失うことはQOLにも大きく影響することは間違いありません。味覚嗅覚障害の治療は重要な割に、あまり行われていません。

笹塚本院で味覚外来で久しぶりに新患を受け付けたところ、問い合わせが数件あったようです。新中野耳鼻咽喉科クリニックでは、嗅覚に関する専門外来を立ち上げるべく、現在精力的に準備を進めています。先日の連休も”嗅覚冬のセミナー”という合宿形式の泊まり込みセミナーに参加してきました。嗅覚研究の専門家が数多く参加されていました。

もちろん現在でも、味覚嗅覚に関するお悩みに対応しておりますので、どうぞご相談ください。

2020年01月19日

口内炎を漢方薬で治す

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先日、山梨中医学研究会に久しぶりに行ってきました。

今回は、私の師匠である田中耕一郎先生が口腔の病気と漢方治療についてご講演されました。

口内炎を漢方薬で治せるということはわかっているのですが、根が耳鼻科医の私はどうしても局所処置とビタミン剤の投薬で治療をしてしまいます(それでも治りますけれど、笑)。それを漢方薬を使って治すにはどうするかというお話でした。

まず重要なのは胃熱。食べすぎ飲みすぎが原因で胃が熱をもつとき、石膏と知母を合わせて使う。口唇にアフタが多発するのは胃熱の特徴。

そして、強い炎症があるとき、特に舌尖が赤くなるような心火があるときには黄連を用いる。<黄連解毒湯、清上防風湯、黄連湯>

さらに薬効を強くする(口腔に向かわせる)には、桔梗、川きゅう、辛夷を用いる。

あとは解表剤を用いたり、ストレスの対応を考えるということでした。

従来の治療に漢方薬を併用するとよいのではないかと思いました。

2020年01月19日

2020年の診察を始めました

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明けましておめでとうございます。

本年も本日より耳鼻咽喉科の外来を始めます。

なお、補聴器外来は14日からです。

昨年同様、今年もよろしくお願いいたします。

 

2020年01月06日

2020年の漢方外来を始めました

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明けましておめでとうございます。

 

本年も本日より漢方内科の外来を始めます。

昨年同様、今年もよろしくお願いいたします。

 

2020年01月05日

2019年の耳鼻咽喉科外来を終了いたしました

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本年最後の耳鼻咽喉科外来を終了いたしました。来院下さった皆様、ありがとうございました。

私たちは通常の耳鼻咽喉科の診察とともに、風邪、中耳炎、副鼻腔炎をいかに早くきれいに治すか、咳やのどの痛みなど、いつまでも治らない慢性的な症状をいかに本質を見抜いて止めていくか、さらにはどうしたら体調不良になりにくく、また、なっても早く回復できるか、ということを日々考えながら、医師相互に意見交換しながら診察をさせていただいております。

当院耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科学会専門医を配し、皆さまの健康管理を担当させていただきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

なお、新年は1月6日から(漢方内科は1月5日から)始まります。

 

2019年12月30日

2019年の漢方内科外来を終了いたしました

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本年最後の漢方内科外来を終了いたしました。

来院下さった皆様、ありがとうございました。

昨今は、病気を治してほしいというニーズと共に、病気になりにくく、さらに病気が早く治る体づくりをしたいというご要望が多くなっており、それに応えるべく努力をしております。来年以後も、健康管理の一環として、当院の漢方外来をご利用いただければ幸いです。

まだ枠にはゆとりがございます。たとえ慢性病、慢性疼痛、各種難病であっても、少しでも改善するよう手を尽くしたいと考えております。お気軽にお電話でご連絡下さい。

どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

なお、新年は1月5日から(耳鼻咽喉科は1月6日から)診察が始まります。

 

2019年12月29日

めまいの漢方診療

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全職員の知識と技能向上のためと、全医師の更なるスキルアップのために、院内の勉強会で漢方診療や、耳鼻咽喉科のトピックスについて資料を作成し、毎月講義をしています。来月は「めまいの漢方診療」の2回目です。

めまいはどこに行けばよいのかわからないという人もたくさんおられると思いますが、耳鼻咽喉科では内耳の病気を取り扱いますので、まず行くべきは耳鼻咽喉科です。めまいの約半数は内耳からくるものです。ある統計によると、頭からくるめまいは何と!3%以下です。病院によってはめまいがするとまずCTだMRIだ、ということになるようですが、異常が見つかることはあまりありません。ただ、こういう画像検査で異常がないと分かっていると、内耳病(末梢性めまい)だろうと確信をもって診察することができるので、画像検査は無意味ではありません。それはさておき、

では残りの半数は何でしょうか?もちろん心理的なものも含まれます。しかし水滞といって、体の水の流れが悪くなって生じるめまいも数多くあるのです。水の流れを正常にしてくれる科は、というと漢方内科です。漢方診療はめまい治療には欠かせないものなのです。第1回目は概論として4ヶ月くらい前に話をしましたが、今回はその続きです。

 当院の全職員、全医師がスキルアップのために頑張っています!

2019年12月15日

アレルギー性鼻炎、花粉症の治療戦略

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昨日は大鵬薬品工業(株)から依頼のあった、
アレルギー性鼻炎の薬の使い方について話をしました。

薬の効果と眠気との関係、花粉症の漢方薬を考えるときに、寒い季節、温かくなってから、温かさが続いてからと使う処方が季節ごとに異なることなどをお話ししました。

やはりアレルギー性鼻炎の薬の調節性、確実性という意味で抗アレルギー剤がかなり堅実です。従って抗アレルギー剤をベースに個々の体調に応じて漢方薬を加えていく戦略が患者さんのためには良いのではないかとお話ししました。

漢方薬の話はあまり興味をもっていただけないかもしれないと内心思っていましたが、
抗アレルギー剤との相性のこともあり、社員の方たちの受けもよく、深いところまで話をすることができました。

機会を与えてくださった社員のみなさまに
この場を借りて感謝申し上げます。

2019年11月29日

高齢者の難聴と認知症

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今月は院内研修として「高齢者の難聴と認知症」というタイトルで話をしています。

この話の発端は、Lancetという有名雑誌に「認知症の関する修正可能な9つのリスク要因のうち、難聴が最上位である」という報告がでたことです(Livingston G et.al: Lancet390(10113): 2673-2734, 2017)。

この9つのリスクとは、難聴、低教育、高血圧、肥満、喫煙、うつ、運動不足、社会的孤立、糖尿病だそうです。

補聴器の認知症に対する効果も出ており(Amieva E, et al: J Am Geriatr Soc63: 2099-2104, 2015)、早期の補装具(補聴器)使用や人工内耳も選択肢として重要なのだなとあらためて思いました。

余談ですが、私が面白いとおもったのは、高齢者が騒音下で話が聞き取りにくいこと、離れると聞きにくいことには科学的データがあることです。高齢になると必要なSN比(信号対雑音比)が大きくなること(Sato H, et. Al: J Acoust Soc Am117: 1157-1167, 2005)、残響の負荷に弱くなるため、距離が離れた時に直接届く音と残響の音が混在しやすくなる(Nabelek AK, et. Al: Handbook of clinical audiology 3rd ed. : 834-848, Williams& Wilkins, 1972)ことが理由として挙げられていました。

 

2019年10月20日

感情の老化2

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さて、感情が老化して意欲の低下する原因は何でしょうか?
 〇男性ホルモン低下
  これはストレスや睡眠不足が原因になるとのこと
 〇前頭葉の萎縮
  確かに前頭葉は感情と深い関係があります。普段から会話をすることが重要だとか。
  夫婦の肩もみなども良いようです。
  喫煙はマイナスに作用するので注意が必要です。
 〇セロトニンの低下
  セロトニンは幸福な気分に重要です。太陽の光があるとより作られるとか。
そうすると、よくねて、外カフェとかでおしゃべりするのが良いのかも・・・?と思ってしまいますが、もっと前向きに、前頭葉を刺激するために初めてのことにチャレンジしたり、男性ホルモン分泌を促すために適度に筋トレしたり、セロトニン合成のために肉類を摂取することが重要だと、テレビで紹介されていました。

2019年09月08日